30年前に我々が設計した住宅の施主様が隣地を購入され、緑豊かな庭と、母屋と連続する東屋を計画した。
ご近所と非常に密な関係を築かれていた施主様が、誰でも入って来られる庭を要望され、道路際にフェンスも擁壁も生垣もない庭となった。美しく整えられた庭ではなく、山の中のように、自然に樹木が植わっているような外構計画。東屋にたたずめば、屋根と壁で近隣の住宅地の姿が隠され、庭だけを望むことができる。ご近所さんが井戸端会議で集まり、町内会の集会に使われ、演奏会が開かれるなど、人々を惹きつける場所となっている。