川中クリニック/はら皮ふ科
川中クリニック/はら皮ふ科
Concept
敷地は新下関から車で10分ほどの新興住宅地にある。接道は西、南道路の角地にあるが、東隣地までは3mの段差がある。西側から駐車スペースを含む入り口を患者用とし、南側の道路からを院長、従業員の出入り口として分離した。院長からの要望は「地域に開かれ、待合室は快適で患者さんがいつでも来たくなる場所に」「自然光で診察できること」の2点であった。「診療所らしからぬ、ギャラリーのような親しみの持てるクリニック」をコンセプトとした。2階の診療室まではゆったりした階段とエレベーターでアプローチする。待合は窓辺を彩る緑を介して南西に開かれた高い天井空間とした。又、受付奥の内庭まで視界は抜け、気持ちの良い時間を過ごすことができる。診察室は内庭を挟んで2室配置し、自然光が棒ガシの葉の間から注がれる。処置室にも十分な自然光が供給される。3階には院長室と研修室を計画した。緑豊かな屋上前庭には、従業員との交流の場としてバーべキューの装置も計画された。
Data
所在地 :山口県下関市
構造規模 :RC造、一部S造 地上2階地下1階
延床面積 :674.02㎡
竣工 :1995年
施工 :新光産業
撮影 :木寺安彦