雪中楽II

雪中楽II

Concept

敷地の周囲は100坪ほどの区画の閑静な住宅地である。南北にはクロマツ、ホオノキ、白樺等、豊かな緑が残っていた。札幌の家は雪対策で床を1mほど高くする。この高低差を活用し、居間に続く半屋内空間をアプローチに生かした。ガラス屋根の半屋内空間にはコンクリートのベンチを設け、来訪者の目線と生活空間が合わないようにした。ベンチ下に温水ヒーターを設置し、真冬でもガラス屋根の半屋外空間で様々な活動ができる。門扉をくぐり、ガラス屋根の内に植えたシラカバを右手に、浴室前に配したサツキ、アイビーの庭を左手に見ることで玄関までの長い快適なアプローチ空間を実現した。

Data

所在地 :北海道札幌市
構造規模:RC造 地上2階
延床面積 :186.38㎡
竣工 :1995年
施工:三上建設