前面は高低差0.6mある傾斜道路、後面は2m近い高低差のある敷地で住宅を設計しており、最初の提案を行いました。

駐車台数を確保しつつ、フラットに玄関へアクセスできるようにスキップフロアを提案しました。

道路側にはバルコニーと植栽を設置することで目隠し効果を期待し、また庭の木と協和する植栽に囲まれた緑豊かな空間です。

工期は来年ですが、現場が始まるのを楽しみにしています。

先日、数年前から毎年の恒例になりつつある、お施主様のご自宅での柿収穫にお邪魔しました。30年ほど前にご自宅の設計、4年前に東屋の増築、そして今年は自宅一部を改修設計をさせていただきました。

今年もたわわに実っていました。

この日は晴れて良い天気の中、2時間あまりで400個ほどを収穫できました。収穫では高枝バサミが大活躍です。取った柿を落とさないように注意しながら、(落としてしまうと設計した屋根に当たってしまうので、、、)取った柿は枝葉を落として箱に詰めます。

収穫した柿は渋柿ですので、へたに35度のアルコールを塗って密閉袋で二週間ほど保存し、甘柿になるのを待ちます。お施主様にはいつも貴重な体験と美味しい柿をいただき感謝しております。今年もありがとうございました。今から二週間後の甘柿が待ち遠しいです。

約2年ぶりの投稿です。すっかりご無沙汰してしまいました。
先日、6月に竣工した市原の家の竣工写真を撮影しました。
南向き斜面地に建ち、RCの基礎から片持ち梁ではね出した浮遊するバルコニーと、そこから広がる景色が特徴的なセカンドハウスです。

さすがはカメラマンさん。アングル毎に家具の位置を細かく調整し、隙の無い写真を撮っていただいています。写真の完成がとても楽しみです!

モデルは撮影を手伝ってくれたカメラマンさんの娘さんと、弊社メンバー。いい感じです!

28年前に弊社で設計させていただいた「一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)」が東海支部の審査を経て 「JIA25年建築選」に登録されました。

これは「25年以上の長きにわたり、建築の存在価値を発揮し、美しく維持され、地域社会に貢献したきた建築」を登録・顕彰したものです。

建築が未来に向けて生き続けていくために、多様化する社会の中で建築が果たすべき役割を確認するとともに次世代につながる建築のあり方を提示するための賞です。

フェルケール博物館は、静岡市の美術館として清水港の歴史・船の歴史を展示するだけでなく、美術館としても一年を通しての企画展を行い、地域の文化を掘り起こしてきました。またコンサートをはじめ、さまざまなイベントを行なう事で市民と深く繋がってきたことで、地域に愛され、親しまれ、街のシンボルとして生き続ける証としての結果と思います。

設計者としては、今後の仕事への原動力に変えていこうと思っております。

30年前に設計させていただいたお施主様宅の柿の木が家の屋根を越えて巨木となり、今年は柿の実が鈴なりとなりました。10月末日にお施主様宅の3階のテラスから柿の収穫に参加させていただきました。

このお宅は一昨年,隣地に東屋を増築させて頂きましたが、その屋根に鳥がつついて熟した柿の実が落ちるのを防ぐ目的もありました。

当日は雨模様でしたが、収穫する時間には奇跡的に雨がやみ、一時間あまりで300個ほどを収穫しました。

旬の果実を収穫させていただくと「秋」の季節を身にしみて感じます。

渋柿ですのでその後へたに35度のアルコールを塗って密閉袋で二週間ほど保存し、甘柿になるのを待ちます。

都会ではなかなか味わうことのできない体験をさせていただき、お施主様には感謝しております。

渋抜きより二週間の期間を過ぎ、毎日みんなで美味しい甘柿を楽しんでおります。

9月号に引き続き、雑誌「建築士」10月号の中の「旅から旅絵」というコラムにスケッチを載せていただきました。

28年程前、三、四百年続くハノイ地方の伝統的な村がそのまま残っていると聞き訪ねました。

田んぼの道を進み、村の門を潜り進むと、正面に屋根の四方を跳ね上げた神社風の建物に出ました。広場では多くの女性たちが、ちょうど集められた稲の束を脱穀していました。広場北側に建つ堂々たる建物はDAIN(ディン)と呼ばれ、礼拝所兼集会場で村の中心施設でありました。長老を中心に村民の合議により農作業や収穫、戦時への対応まですべてのことがここで決められました。「国王の力も村の垣根まで」と言われ、村は独立して運営されていました。

村人の住居は、広場から複数伸びたレンガ塀の小道に沿って配置されていて、それぞれの家には前庭があり、果物の木が植えられ、鶏が元気に飛び回っていました。外壁のレンガは空気層を内包するこの地方独特の造りで断熱性が高いとの事でした。広場から家々へ向かう門を含む風景をスケッチしました。

村は今では観光名所の一つになっているそうです。 日本の緊急事態宣言も解除となりましたが、ハノイはまだロックダウン中であり、解除を待ち望んでおります。

公益社団法人日本建築士会連合会から、毎月発行されている雑誌「建築士」9月号の中の「旅から旅絵」というスケッチとコラムに弊社の所長藤江通昌が、27年間設計の仕事をさせていただいておりますベトナムハノイでの思い出の風景とコラムを載せていただきました。

20年程前、街の中心には19世紀後半から20世紀前半までフランス人の建築家が手掛けたアールデコ調の建物が2キロ四方の中心市街地に残っていて、スケッチした建物はチャンティエン通り・レタントン通りの交点に建つハノイ市民が誇りとするオペラハウス前広場の対面に建つコーナーにドームを配し、エントランスホールは吹抜けの商館です。

現在は解体されてしまった建物ですが22年前にスケッチしたものを掲載していただきました。

10月号も引き続き、ベトナムハノイ近郊の伝統的な村の一風景のスケッチを掲載していただくことになっております。

現在はコロナ禍の影響でベトナムには昨年の2月から行けておりません。「2022年のテト明けからまた再スタートしたい」とのこと、一日も早いコロナ禍の終息を願っております。

弊社で設計させていただいた素地の家(大高邸)が8月14日テレビ朝日朝4時半より「渡辺篤史のたてもの探訪」という番組で放映していただくことになりました。

2019年に竣工した、旗竿地に建つ、若いご夫婦とお子さん2人のための住宅です。

南側に外部と内部の中間領域となるバルコニーを設け、植栽帯を据えることで内部からは深い庇と壁に囲まれた大きな居間となり、大部からはプライバシーを守ってくれるプランです。

階段や間仕切りや家具を開放的なしつらえとすることで、バルコニーから光と風が家の隅々までいきわたるように計画されております。

朝早い時間帯ですが、録等でご覧いただけたら幸いです。

先日 静岡市で1991年に設計させていただいたフェルケール博物館を来訪しました。

清水港を中心に、港の歴史から未来までを総合的に紹介している、また展示物に直接手を触れられる珍しい博物館です。

清水港に関係する船の模型や航海に必要な船舶関連品、港湾労働者が使用していた荷役道具などで港の歴史や役割を紹介しています。

ちょうど、近くの小学校の社会科見学と重なり、たくさんの小学生の生き生きとした表情をたくさん見ることができました。

帆船を見ながら、一生懸命メモをとっていたり、展示物に感嘆の声をあげて見入っていたりする子供達の姿を見ていると、この博物館は30年経った今もその時代、その時代で地域に根ざして愛されていることを感じ、設計者として嬉しい時間を過ごすことができました。

マスクをして博物館を見学したという思い出が笑い話になるような時に早くなってもらいたいと願いつつ、館を後にしました。

6月1日発売の建築ジャーナル6月号に 42年間(1979-2021)の代表的な作品を12ページにわたって特集していただきました。

博物館・美術館、アトリエ、病院建築、住宅・山荘、集合住宅、ベトナムでの活動等 写真を中心に紹介されております。

建物に集う人と周囲の環境が心を通じ合い、安らぎを受けることができる そんな空間を意識して 42年間取り組んでまいりました。

近年は 豪雨、台風、熱波、竜巻など 自然環境が厳しくなり、建築の性能を上げることが強く求められております。

外部の環境と室内を遮断するのではなく、求められた性能を満足しながらも、外と内、人と人が良好な関係を保ち、風通しのよい快適な生活の営みを実現することを目指して 今後共努力していく所存です。

書店でお手に取り ご覧いただければ幸いです。